土曜日の朝は、新聞のクイズ欄の数独を解くのがささやかな楽しみに、ここ数年なっています。数独には必ず正解があります。

しかし構造設計には正解がいくつもあります。要望されるスペースを実現するためカタチを付与しますが、フレームの組み方、部材断面の組合わせで、回答はいくつもあります。意匠、予算、求める建物の安全率等によって次第に一定のまとまりとして落ち着いてきます。

『構造的にムダのないすっきりした建物』 を、日々目指していますが、なかなか満足する解には到達しないことが、多いです。構造のために建物を建てる訳ではなく、建物を建てるために構造があるのだから当たり前のことだ、とは思っています。

人口知能AI が発達し、将来は構造設計者が必要なくなるのではとも、思われますが、意匠図を読込み、『構造的にムダのないすっきりした建物』 という感覚は、やっぱり最後は人が行うと信じ、日々構造設計に取り組んでいます。

末長いおつき合いを、宜しくお願いします。

所長高橋　雅彦